ニュースレター第5号です。YUIみらいチームと名刺交換をしてくださった皆様にメルマガを不定期でお届けしています。
 
#ジェンダー視点のある地方創生助成
地方発のアイデア続々
地方のジェンダーギャップ解消のため、地域の団体が中心となって取り組まれる「官・民・市民社会の連携」を支援する「ジェンダー視点のある地方創生助成」。

北海道から福岡まで、人口4千人から165万人の基礎自治体まで、多様な地域の6団体がYUIみらいプロジェクトの地方創生助成に参加しています。

 

地震の被害を受けた石川の団体を除いた5団体は、今年1・2月に、各地で地元の企業、行政、メディア、市民社会団体等が参加のもと「みらいワークショップ」を開催、様々なアクションのアイデアがうまれました。そのなかから選りすぐり、磨きをかけた活動が始まっています。
実施計画の元となった、みらいワークショップで話し合った「アクションプラン」の例

こうした取り組みは団体が単体で考えていただけではうまれなかったといいます。助成先団体はもちろん、地元の企業、金融、メディア、市民社会団体等、様々なステークホルダーが一緒に未来を描き、望ましい未来に向かってどのようなアクションが必要かを話し合う中で共創された取り組みです。

 

学習

まずは土台としてのジェンダー知識が大事。様々な方を対象に、各地で学習機会の提供が予定されています。

・会社経営者向け

・ユース向け

・ジェンダーに関心のある市民向け

 

ネットワークづくり

・女性団体・まちづくりプレイヤーのネットワーク

・学習会に参加した人や企業等、ジェンダー平等を推進したい人のネットワーク

 

ビジネスセクター内でのジェンダー平等推進

・現状把握のツール作成とエコシステムづくり

・ジェンダー平等を進めるビジネスリーダーの可視化

・女性主導の漁業ビジネスの立ち上げ

 

政治分野の参画

・ジェンダー視点の地方政治家/政党アンケート

・主権者教育

 

事業期間はこれから約1.5年の2025年12月まで。

YUIみらいプロジェクトでは、取り組みのインパクトはもちろん、事業実施中の試行錯誤のなかで得られた貴重な教訓を抽出していきます。 今後もメルマガでアップデートをお伝えしていきますので是非応援よろしくお願いします。
#能登半島地震 #ジェンダー視点のある地方創生助成

女性が描く能登の未来

前回のニュースレターでは、能登の女性のヒアリング調査(能登半島地震の女性の経験と思いに関するヒアリング調査)についてご報告しましたが、今回はその後、2024年5月12日に金沢で開催された「みらいワークショップ」について共有します。

このワークショップは石川県の助成先団体である、公益財団法人 ほくりくみらい基金が主催し、YUIみらいプロジェクトがサポートをし、地震の被害の大きかった能登地方かららのご参加者に加え、能登にルーツや関係の深い金沢市在住の方など約20人の女性が参加しました。

 

これまで他の地域で開催したみらいワークショップは1日目が10~20代の若者(ユース)が行い、その結果を受けて2日目におとなが行うスタイルでしたが、今回は単独で女性のワークショップを行いました。なかなかメディアなどでは報じられない視点で、参加者の間から大事な意見がたくさん出されました。
  

オープニング: YUIみらいの助成先のひとつ、気仙沼つばき会から3人がかけつけてくださり、気仙沼の経験を共有。「皆さんには大丈夫と伝えたい」という気仙沼の女性経営者、斎藤さんの温かい言葉に会場が包まれました。

  

 

不安、最悪のシナリオからはじまり最高のシナリオ、アクションプランへ。3時間半という長丁場のワークショップでしたが、どのテーブルも様々な分かち合いや議論が繰り広げられました。

 

 

不安と最悪のシナリオ。意思決定に女性が入れないことや、若者がいなくなること、復興の道筋が見えないことなどが語られました。参加者の方の中にはまだ仮設住宅の割り当てが来ずに、未だ家族で避難所で暮らしていらっしゃる方もいて、学校生活が通常に戻る中、このまま避難所にいてよいのかといった切実なお話も共有されました。

  

最高のシナリオでは、言いたいことが話せる、女性によるスモールビジネスが花開く、市町議員男女同数、多様な人が活躍し、多様な生き方ができるなど、彩りあふれる未来が描かれました。

  

能登復興のアクションアイデアのセッションでは、短い時間ながら能登の文化や自然を活かすこと、男女関係なくいつでもだれでも意見が言える円卓会議を開催すること、ボランティアツーリズム、チャレンジを応援する制度など、豊かなアイデアが共有されました。

 

能登の女性の聞き取り調査では、女性が意見を表明することや意思決定に加わることの難しさがあぶり出されましたが、この現状と鮮やかな対比をなすように、参加者から出たアイデアでは、立場や性別を超えて話せること、新しいことにチャレンジすること等が話されたことがとても印象的でした。

 

石川県のみらいワークショップ第二弾として、企業など、マルチステークホルダーによるみらいワークショップが近日開催予定です。

 

 

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